本記事はこんな人におすすめ!
製薬会社(MR)の弁当提供について知りたい
製薬会社(MR)の弁当提供は廃止になるのか気になる
製薬会社(MR)の弁当提供が廃止が検討されている理由が知りたい
どうもこんにちは!あらお(@araojap)です。
私は現在、現役MRとして基幹病院などを担当しながら
マネージャー業として数名の社員も管理する立場にあります。
ここ最近、得意先の医師やチームの所員からこんな事を聞かれます。
「説明会・Web講演会でお弁当の提供って無くなるんですか?」
MRの方なら何度か聞かれた事があるのではないでしょうか?
今回は現役MRの立場から製薬会社とお弁当の将来について、私見たっぷり踏まえて紹介していきます。
※この本には医師目線でリアルな意見が書かれています。現役MRは参考に読むべき1冊です🔽
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製薬会社(MR)と弁当の関係
製薬会社とお弁当の関係は非常に密接な関係にあります。
現役MRの方はもちろんご存知でしょうが、
・製薬会社の製品説明会
・Web講演会
・学術講演会
他にも弁当を用意する事はありますが、この3つは代表的な弁当の提供時になります。
特に製品説明会時に弁当を提供する事が1番多いです。
そして驚くべきはその単価です。
製薬業界では弁当の単価にはルールがあります。
それが
製薬会社各社は弁当単価を3,300円(税込)上限としなければならない。
というルールです。
今や私もMRの仕事を就いてかなり経っているので、
この弁当の金額は当たり前になっていますが、
普通に考えて3,000円の弁当って高すぎですよね・・・。
※現在は各社コスト削減で弁当単価は下がってきています。
製薬会社(MR)の弁当提供の規制内容は?
現在は製薬業界のルールは非常に厳しくなっており、規制内容も多くなってきました。
また各社独自の社内ルールも設けられていることがあります。
製薬業界と各社独自ルールの代表的なものを以下に紹介していきます。
製薬会社(MR)の弁当ルール①:単価は3,000円まで
これは上記でも紹介しましたが、弁当の金額の上限は3,000円までとなっています。
また会社によっては2,000円、1500円までと業界ルールよりも厳しい社内ルールがある場合もあります。
製薬会社(MR)の弁当ルール②:弁当提供は説明会等の出席者だけ
これはここ最近非常に厳しくなってきました。
MRは説明会等の出席者以外にはお弁当の提供は出来ません。
昔は医局にどさっと30個くらい弁当を持っていき、参加者は10人前後・・・
なんてことも多かったですが
今では出席者のみに弁当を提供し、余った弁当はMRが持ち帰り処分します。
製薬会社(MR)の弁当ルール③:芳名録を取る
これは製薬会社各社の独自ルールですが、説明会時に芳名録を取るメーカーが増えてきました。
これは説明会を実施した証明と、弁当の個数と参加者の整合性を取る事を目的としています。
製薬会社(MR)の弁当ルール④:1対1の説明会では弁当の提供禁止
MRは医師との1対1の説明会時には弁当の提供が禁止されています。
今では非常に少なくなりましたが、クリニック等でスタッフさん分の弁当も用意・提供して、
医師と1対1で製品説明をするなんて事も横行していた時代はありました。
製薬会社(MR)は説明会での弁当提供は廃止になる?
製薬会社・MRは弁当提供のルールが厳しくなってきました。
しかし公取協では説明会時の弁当提供が廃止が検討されています。
私の意見としては近いうちに弁当提供は廃止されると考えています。
その理由を以下に記載致します。
製薬会社の規制が段々と厳しくなってきている為
製薬会社やMRの規制は年々厳しくなるばかりです。
それまで当たり前だったMRから医師への接待の禁止から始まり
香典・ボールペンなどのギミック品の廃止、年末に配るカレンダーまでが廃止になりました。
MRにとっての常識は年々変化してきています。
年々様々なものが廃止になってる今この時は
弁当の提供を廃止にするにはタイミングとして良いからです。
MRの不正行動は無くならない為
昨今製薬会社のルールは非常に厳しくなってきましたが、
・説明会参加者以外の弁当提供
・製品説明無しで弁当を提供してしまう
・食事の時間帯以外での弁当提供
などなど、ルール違反は実際に起こっています。
こういった不正行動が100%無くなっていない事もあり、
それなら「弁当提供を廃止しよう」となってしまうわけです。
弁当提供以外にも製薬業界のルールは厳しくなっています。
MRの将来性についてはこちらの記事でも紹介しているので参考にしてみて下さい。
諸外国では弁当提供は無い為
製薬会社がこういった説明会などで弁当提供しているのは、
我々からしたら当たり前の事です。
しかし外国ではこういった風習はありません。
その為、弁当の廃止が進むと考えられます。
税金に関わる為
MRが使う弁当の費用は所謂営業の普及費として扱われます。
しかし医師への食事を提供するという観点から考えると、交際費に当たります。
この普及費と交際費では納税率が変わってきます。
つまり国税庁からチェックされているという事になります。
そんな中で弁当の不正があると国税庁からメスが入ってもおかしくありません。
製薬会社(MR)の弁当提供が禁止になったらどうなる?
上記の通り、私個人の意見としては弁当提供は禁止になる未来が見えます。
もしMRの弁当提供が禁止になったらどうなるか考えてみます。
MRが行う製品説明会が減る
現在は製薬会社各社が自社の製品説明会を行っていますが、
弁当を貰えるから説明会を実施する
という施設はある程度存在しています。
弁当提供が禁止になると、こういった施設では説明会が無くなる可能性が大きいです。
説明会が出来る製品と出来ない製品が出てくる
例えば抗がん剤やオーファンドラッグなど最新の情報が必要な医薬品に関しては、
弁当無しでも説明会のニーズは高いです。
しかし、
・発売後から何年も経っている製品(長期収載品など)
・新しい情報の無い製品
こういった製品ではMRによる説明会が出来なくなる可能性が高いです。
講演会後の慰労会・情報交換会が無くなる
これは説明会の延長にあるようなもので、
医薬品の講演会後にメーカー負担で演者慰労会や、参加者の情報交換会という名のパーティが実施されています。
製薬会社の弁当提供が禁止されたら、次はこれが禁止になるでしょう。
製薬会社(MR)の弁当提供についてまとめ
今回は製薬会社・MRの仕事に大きく関わっている、弁当提供について紹介しました。
ここ数年で製薬業界の環境は大きく変わってきています。
今回紹介した弁当も、正直いつ廃止になってもおかしくは無いです。
この弁当提供が廃止になるとMRの環境はさらに変化してきます。
「あーあ、MRなんていらなくなるよ」
と悲観しているだけでは本当にMR(あなた)は要らなくなります。
かの有名なダーウィンは、
「最も強い者、最も賢い者が生き延びるのではなく、唯一生き残ることが出来るのは変化できる者である」
という名言を残しています。
もちろん「製薬業界の変化」という大きな環境変化に100%対応するのは不可能でしょう。
大事な事は「変化の予測とその準備」だと思います。
具体的には書きませんが私の場合は
・MRとしてのスキルを磨く事
・マネージャー業としての管理能力を高める事
・副業を並行して進める事で収入レベルを上げておく事
来る変化の時のためにこの3つは既に意識して行動しています。
本記事をご覧の皆さんも製薬業界の変化に飲み込まれないよう、
一緒に頑張りましょう!
以上、あらお(@araojap)でした!
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