本記事はこんな人におすすめ!!
自分は現役MRである
MRが不要と聞いて気になっている
MRの将来が不安だ・・・
今後もMRとして頑張っていきたい!
どうもこんにちは、あらお(@araojap)です。
私は普段製薬会社で現役のMRとして働いており、マネージャー業も兼務しています。
ここ何年か時折話題になるのが「MR不要論」です。
MR不要論とはその文言通り、
現代の時代の流れによってMRが不要になるだろう
といった推論の事を指します。
確かにここ数年間での環境の変化は凄まじく、
・接待の廃止
・ボールペンなどのギミック品(販促品)の手交禁止(一部の場合を除く)
・PGL(プロモーションガイドライン)の開始
・コロナウイルス蔓延によるオンラインワークの普及
これらが代表的ですが、これらを含めた様々な要因から
MRって必要ないのでは?、MRはいつかなくなる職業だ。
などと予想・推論が進み常々MR不要論が囁かれているのが現状です。
今回はそんなMR不要論について
・MR不要論が囁かれる理由
・実際にMRは不要なのか個人的な私見
・不要なMRにならない為に
こんなテーマで解説していきます。
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そもそもMR不要論とは
2020年の令和の時代に入って、より一層MR不要論は唱えられるようになってきました。
MR不要論はその文言通りシンプルに
「将来的にMRはいらない・不要になる」
という推論になります。
こう言ったMR不要論が囁かれる理由としては
MR不要論が囁かれる理由
①:製薬業界・MRの環境変化
②:生活習慣病領域からガン・スペシャリティ領域へシフトしつつある
③:AIの普及
④:MRのリストラが進んでいる
こんな理由が挙げられます。
これら4つの理由について深堀していきます。
MRが不要と言われる理由①:製薬業界・MRの環境変化
冒頭でも実例を挙げましたが製薬業界・MRを取り巻く環境はかなり変化してきており、
直近の例で言うと
・接待の廃止
・ボールペンなどのギミック品(販促品)の手交禁止(一部の場合を除く)
・PGL(プロモーションガイドライン)の開始
・コロナウイルス蔓延によるオンラインワークの普及
このような変化が起きています。
特に接待の廃止やPGLの施行によって、
MRが医療従事者と対面で出来る事が限られてきています。
出来る事が限られてきた為、MRが不要になると言われています。
また昨今のコロナウイルスによって訪問規制の締め付けが強くなり、
MRの活動はeメールやWeb面談が主となりました。
実際に私も同じような形となっていますが、正直直接面談に勝るものはありません。
営業マンである以上、対面営業が効率よくやりやすい・クロージングしやすいですし、
何より成果に繋がりやすい。
ただ我々MRが困っている反面、医師など医療従事者はこのような状況にあまり困っていないのが現状です。
後述しますがデジタルコンテンツが普及してきており、そちらからでも情報は取れるのです。
このような環境変化がMRを不要と言われる所以になります。
MRが不要と言われる理由②:生活習慣病領域からガン・スペシャリティ領域へシフトしつつある
生活習慣病薬といえば、記憶に新しいところだと高血圧のミカルディスやオルメテック、高脂血症のクレストールなど
ひと昔に一世風靡した生活習慣病薬は次々と特許切れを起こしており、
今でも年々該当ジェネリック薬品は増えています。
次に波が来るのは糖尿病のDPP-4治療薬でしょう。
このように生活習慣病領域は右肩下がりで市場は縮小していきます。
(出典;富士経済グループ図)
https://www.fuji-keizai.co.jp/market/?view_type=2
この生活習慣病薬の普及活動ではMRは数で勝負してきました。
とにかくコール・接待・講演会を打って、売り上げ拡大を図っていました。
一方ガン領域はどうなのでしょうか。
キイトルーダやオプジーボなどの免疫チェックポイントの領域はこちら。
(出典;富士経済グループ図)
https://www.fuji-keizai.co.jp/market/?view_type=2
これだけでなく抗がん剤領域は日々開発・適応拡大が進み、次々と研究は進んでいます。
そんなガン領域でのMRは質で勝負しています。
現在の状況とも掛け合わせ、とにかく良質なコールや説明会、講演会・Web講演会などを打っています。
そんなガン領域の戦場はほぼ病院です。
病院の中で数々の抗がん剤が差別化を図っていて、軒数が少ない事もあり必要MR人数は以前と比べると圧倒的に少なくなっています。
この現状はガン領域だけでなくスペシャリティ領域(希少疾病疾患など)も同じことが言えます。
こんな現状があるからこそ、必要なMRと不要なMRがハッキリ分かれてきているのが現状になります。
MRが不要と言われる理由③:AIの普及
製薬業界ではAI(Artificial Intelligence)の波が来ています。
製薬業界とAIと聞くと創薬面だけかと思いきや、MRの仕事にも押し寄せてきています。
例えば市販後調査や使用成績調査、副作用詳細調査などは紙媒体の物が多かったですが、
今では電子媒体で報告している会社も多くなってきました。
現在MID-NETというシステムも出てきており、これは電子カルテなどと連動して解析するシステムになります。
これによって薬剤による副作用状況の把握や評価を行うことができ、今後使用成績調査などと連携すると言われています。
今までは製薬会社と医師の間にMRが立っていましたが、今後はこう言ったシステムが仲介する事が増えると予想されている為、
それもMRが不要と言われてしまう理由の1つになります。
MRが不要と言われる理由④:MRのリストラが進んでいる
MRのリストラはここ最近加速しており、国内大手の武田薬品も早期退職プログラムを実施すると公表されました。
現役MRの方なら分かると思いますが、
MRは働く人と働かない人がキッパリと分かれます。
薬は患者さんに必要な物なのである程度は勝手に売れますし、運の要素も強く働かずとも数字が跳ねる事は多々あります。
そんな働かないMRが年々顕著に現れている事、各社特許切れなどからリストラ・早期退職が進んできており、
各社が抱えるMR数は年々減少しています。
そんな現状もあり、将来的にMRは不要じゃないか?と揶揄されるのです。
※MRのリストラについて詳細記事はこちら🔽
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MRは実際に不要なのか?
世論はMRが不要という流れにありますが、実際にMRは不要なのでしょうか?
これは完全に私の私見ですがMRは不要ではありません。
私がMRが不要ではないと考える理由について
・MR無しで新薬の立ち上げは上手くいかない
・ネットで拾える情報には限界があり新鮮さが無い
この2つの理由について深堀していきます。
MRが不要ではない理由①:MR無しで新薬の立ち上げは上手くいかない
現役MRの方なら感じる部分が多いと思いますが、実際に新薬を立ち上げる時にはMRは必須だと私は考えます。
もちろん新薬発売の情報や添付文書、その他データ等はネットサービスを活用すればいくらでも拾えます。
それでもMRが必要な理由としては
・より多く新薬の処方に踏み込んでもらう為には対面営業が必須
・その医師のニーズに合わせたDTLはAIでなく肌感の方が質が良い
こんな理由が挙げられます。
これらはAIなどではなくMRが必須です。
もちろんAIが示す最適解は必要ですが、
どちらかというとMR×AIの形でMRを高めるのが良いと個人的には思います。
MRが不要ではない理由②:ネットで拾える情報には限界があり新鮮さが無い
医療業界・製薬業界では日々情報がアップデートされています。
薬だけでなく疾患や診療報酬、世界の情報までMRが提供する情報は意外と幅広く、
なおかつ新鮮さが求められています。
もちろん医療従事者主導でネットなどから情報を得る事は出来ますが、
医師薬剤師を初めとして医療従事者は多忙であり、中々自分で調べる時間はなく同時に新鮮さは失われていきます。
またいくらネットに情報は豊富とはいえ、その人が本当に必要な情報に辿り着く為には時間がかかり限界があります。
だからこそ、
MRが医療従事者毎に情報を噛み砕いて、新鮮なうちに情報を提供する
そんな医療業界だからこそ、MRは必要だと私は考えます。
不要なMRにならない為に
MR不要論も囁かれている中で、この令和の時代MRのコストカットが進んでいます。
MR自体は不要じゃなくとも、会社から不要と思われたら本末転倒です。
そんなMRとして不要にならない為には、
しっかり働いて結果を残して、出世する事
これに尽きると思います。
今までみたいに
ずっと出世をせずにずっと現役MRでのんびりやっていく・・・
というのはもうムリです。
ある程度出世していかないと、どこかのタイミングで肩叩かれて早期退職勧告を受けて終わりです。
MRとして生き残る為に出来る事については以下の別記事でも紹介しているので、是非読んでみてください🔽
令和で現役MRが生き残るために今すぐやるべき4つの事を解説する
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MR不要論が囁かれる4つの理由のまとめ
いかがでしたでしょうか
今回はMR不要論が囁かれる4つの理由と、私見でMRは不要ではない!
というテーマで紹介しました。
改めてMR不要論が囁かれる理由としては、
MR不要論が囁かれる理由
①:製薬業界・MRの環境変化
②:生活習慣病領域からガン・スペシャリティ領域へシフトしつつある
③:AIの普及
④:MRのリストラが進んでいる
この4つになります。
そしてこの4つの理由は覆る事はありません。
私個人としてはMRは必要だと考えています。
ただ大事な事は自分自身が不要なMRにならない事です。
自分が必要なMRである事は会社に認められないと意味はありません。
不要なMRにならない為にも、今目の前にある仕事に全力で取り組み、
自己研鑽に努めていきましょう!
私も生き残る為に頑張っていきたいと思います!
以上、あらお(@araojap)でした!
※MRの将来性についても別記事で解説しているので、以下を参考にどうぞ🔽
果たしてMRに将来性はあるのか?製薬業界の環境変化から考える
※本ページは広告が含まれています 本記事はこんな人におすすめ! MRに将来性があるか知りたい。 製薬会社やMRの現状を知りたい。 生き残る製薬企業やMR像を知りたい。 どうもこんにちは!あらお(@ar ...
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